さる4/24(金)、ご高名な肝臓内科医である虎の門病院の熊田博光先生に延岡までお越しいただき、肝炎についてご自身の病院の膨大なデータにもとづく解析のご講演を拝聴いたしました。
熊田先生は厚生労働省、C型肝炎、B型肝炎の臨床的治療班班長などを歴任された方で、治療を公費(補助金)で行うことを強力に推進されました。その結果、現在日本ではC型肝炎はほぼ撲滅、B型肝炎も劇症化する症例はほとんどなくなり、コントロールできる病気となっています。
自分が現役で働いている期間にひとつの病気ならず、ふたつまでもが制圧されていく様を間近で見ることが出来、大変に医師冥利に尽きました。
先生のキャリアは大変に輝かしく、あまりにも多いのですが、そのすべてが虎の門病院、つまり大学病院ではない一般の病院での業績である事は特筆すべき事項です。
先生は昭和47年に岐阜大学をご卒業されたのち、すぐに虎の門病院の門を叩かれ、以来大学病院に所属することなく現在に至っておられます。つまり研究は大学病院でしか出来ないという事が単なる固定観念に過ぎず、志が高ければ医師たるもの、どこにいても世界的な大偉業をもなしえるという事を証明なさっているという事です。
しかし・・・逆に言えば、志のないものはいい環境にいても一流の仕事は成しえないというメッセージを強烈に我々に主張するものでもあります。
今回のご講演では5世代に渡るB型肝炎Familyの追跡調査や核酸アナログ、DAA(C型肝炎の治療薬)の変遷、また肝癌治療薬としての免疫チェックポイント阻害薬の変遷、そして現在、肝癌治療の切り札となっているLen-TACE(レンバチニブ+肝動脈塞栓療法)はご自身がオリジナルであることなど、肝炎から肝癌まで多岐にわたりお話いただけました。そのすべてが非常に論理的に整理整頓されたデータで、頭の整理がどんどん進んでいくような感覚でした。
講演後の質疑応答でも質問が途絶えることなく白熱した議論が湧きあがりました。
先生は幾度も肝臓専門医数千人を前にご講演やシンポジストをお勤めになられ、私には雲の上の存在ですが、なんと2度目の来延は異例中の異例の事で大変光栄です。大変貴重な機会であり、このような幸運にめぐり合わせて頂いたギリアド・サイエンシズ社のみなさまに感謝申し上げます。
講演終了後は県内肝臓専門医の先生方とともに熊田先生を囲んで肝疾患や全国の肝臓専門医の先生方のお話などうかがい、大変貴重で楽しい時間を過ごさせて頂きました。
文責 赤須郁太郎
宮崎大学肝臓内科 丸山クリニック 延岡共立病院
中村先生 岩満先生 赤須郁太郎理事長
宮崎大学肝臓内科 虎の門病院 分院名誉院長 宮崎大学肝臓内科
肝疾患センター長 熊田博光先生 岩切先生
蓮池先生