リハビリテーション科

リハビリテーション科

リハビリテーション科長

【スタッフ数】

理学療法士(PT):18名  作業療法士(OT):13名  言語聴覚士(ST):3名

多くのスタッフが加わり、明るく活気あふれるリハビリ室となっています。
また、充実したリハビリテーションサービスを提供するために、各専門リハビリテーション学会への加入、学術大会への参加や院内外の教育研修を通じて専門的知識や技術を備えたスタッフの育成に取り組んでいます。

【リハビリテーションの紹介】

当院では、疾患別リハビリテーションチームを組織し、治療・リハビリガイドラインや科学的根拠に基づいた効果的な治療に努めています。

心大血管疾患リハビリテーション

 心臓リハビリテーションとは心疾患や末梢動脈閉塞疾患の患者様が、体力や自信を取り戻し、社会復帰及び再発や再入院の予防を目指して行う包括的なリハビリテーションです。
 当院では専門医療職がチームとなり、早期の社会復帰にむけて、患者様の状態に応じたリハビリプログラムを提案・実施していきます。また運動療法のみでなく栄養指導や疾患教育、カウンセリング等を実施し、患者様が退院後も安心して生活できるように支援させて頂きます。

心大血管疾患リハビリテーションとは

訪問リハビリテーション

 訪問リハビリとは、要支援・要介護認定を受け、医師より指示を受けた利用者様に対し、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)がご自宅に訪問しリハビリテーションを行います。
 総合病院での経験を活かしたスタッフが脳血管疾患や整形疾患だけでなく、呼吸器・心臓・がん・難病など、様々な病気や障がいを抱えた利用者様に対し、ご希望などを伺いながら、目標や計画を立てて、リハビリを提供させて頂きます。
 又、自宅や自宅周辺環境の適応訓練や生活管理指導を通じて、住宅生活を安全・快適にお過ごし頂くためのサポートを行います。

訪問リハビリテーションとは

脳血管疾患、神経難病リハビリテーション

 当院では、運動機能・基本動作(寝返りや起き上がり、立ち上がり)及び歩行能力の改善を目的とした理学療法、認知機能面の改善や日常生活動作能力(食事や整容、排泄、更衣)の向上を目的とした作業療法、失語症や半則空間無視などの高次脳機能障害に対して言語聴覚療法を実施しています。

運動器リハビリテーション

 当院では、医師指示のもと運動療法(ストレッチや筋力強化など)や物理療法(電気治療や温熱療法など)、装具療法などを用いて、実際の日常生活を想定した生活動作のプログラムを設定し、他職種と連携し、日常生活行為をサポートしていくなかで、日常生活動作能力の向上を図っていきます。
 また、社会活動の再活動が図れるよう各患者様に応じた自主運動の指導や動作上での指導を行います。

廃用症候群リハビリテーション

 「廃用症候群」は、病気の発症や治療に伴う安静により、心身機能や生活能力が低下した状態を指します。廃用症候群は単に関節拘縮や筋力低下だけでなく、心臓や呼吸機能、精神心理面等にも影響を及ぼします。
 当院では、急性期から積極的にリハビリテーションを実施し、廃用症候群の予防や早期改善に努めています。

呼吸器リハビリテーション

 呼吸法の指導や呼吸訓練、排痰法、運動療法、日常生活動作訓練及び指導、酸素療法の調整ならびに、病気や薬、栄養などについての正しい知識の習得等を行います。
単に運動をするだけでなく、自分自身の病気を良く理解し、病気と伴に仲良く暮らす方法を身につけ、生活の質(QOL)が向上することを目指していきます。

がんリハビリテーション

 今までと変わらない生活を送ることを目的に支援することによって、治療や手術後だけでなく、診断された早期からどのような病状や状況・時期で障害の予防や緩和、あるいは能力の回復や維持を目的に、あらゆる状況に応じて対応していきます。がんの治療と並行して行われるため、医師や看護師、リハビリスタッフが本人様及び御家族様と十分にコミュニケーションを図り、リハビリの治療計画を共有し、十分にサポートしていきます。

言語聴覚療法、摂食機能療法

言語聴覚療法(Speech-Language-Hearing Therapy)

 ことばは、いくつかの過程を経て生み出され、相手に伝えられます。このような「ことばの鎖(スピーチ・チェーン)」を次々につなげていくことで、相手とのコミュニケーションが成立します。
この「ことばの鎖」が病気や事故、発達上の問題など様々な原因により、障害されてしまうとコミュニケーション障害が起こります。

 言語聴覚療法は、障害された機能やそれによって起こるコミュニケーション障害を評価し、それを改善、維持、代償する為に様々な援助を行います。

言語聴覚療法の代表的なプログラム

摂食機能療法

 病気や事故、発達上の問題など様々な原因により、コミュニケーション障害だけでなく、食べることの障害(摂食・嚥下(=飲み込むこと)障害)も起こります。

こんな症状はありませんか?

 障害された機能やそれによって起こる食べることの障害を評価し、それを改善、維持、代償する為に様々な援助を行います。摂食嚥下機能の回復にはチームアプローチが重要になります!